シェリーのブログへようこそ。(*^-^*)
私自身がなぜバイオリンを習い始めたのかをお話します。
私の母は音楽が好きで、子どもの私にも何か楽器を習わせたいと考えました。
時は、昭和40年代。その頃の一般的な楽器の習い事はピアノ。
物心ついた頃には私はピアノレッスンに通っていました。
これが大きらいで・・・。(^^;
なぜなら、当時のピアノの先生はとても厳しく、いつも叱られていたから。
転機が訪れたのは三人目のピアノの先生に代わった頃。
この先生はとても優しく、自宅に招いて下さり、そこで色々な楽しいお話をしました。
その時、「あなたは、きれいなものや音がとても好きなのね。」と言われ・・・。
それまで私は自信がなく、優秀な姉の陰にいた目立たない存在だと思っていたのですが
「そうだ、私には大好きなものがある!音楽もピアノも本当は大好きなんだ。」と自分に自信を持つことができました。
それから、そのまま何年か過ぎて・・・。
ある少女まんがに出会いました。
池田理代子さんの「オルフェウスの窓」。
舞台は音楽の男子校から始まり、はてはロシア革命にまで及ぶ、壮大な物語です。
(傑作です。まだお読みになっていらっしゃらない方はぜひお読みくださいませ。)
その中で私はクラウス・ゾンマーシュミットという天才バイオリニストに魅了されました。
そして、それと同時に彼が弾くバイオリンという楽器にも惹かれたのです。
「どうやって音が出るんだろう…。」「どんな音がするの?」「きれいな形の楽器だなぁ…。」
私の中でバイオリンという楽器への憧れがどんどんつのり・・・。
とうとう母親に「バイオリンを習いたい!」と打ち明けました。
しかし、母は・・・
「ピアノの練習もろくにしないのにバイオリンなんて絶対無理!
それにバイオリンはー
お金持ちのお嬢様が習う楽器よ!」と、にべもなく却下。
(´;ω;`)ウゥゥ、私はお金持ちのお嬢様ではないのね…。
(※注 お金持ちじゃなくても大丈夫、習えます。(*´ω`*))
それでも私はあきらめず、ずっと「バイオリン、バイオリン、バイオリン!!!」と言い続け
およそ三年後のある日・・・。
母は私を一人のバイオリンの先生のところへ連れて行ってくれました。
(この時の先生が私にとって運命的とも言える出会いなのですがそれはまた別の機会に・・・。)
そして・・・
とうとうバイオリンを習いはじめることになりました!
この時の嬉しさは、今でも鮮やかに思い出せます。
と、同時に。
実は母は、私が「バイオリンを習いたい。」と言った後、すぐに行動を起こしていたようなのです。
よくある子どもの気まぐれな思い付きなのかどうかを見極め、
良いバイオリンの先生を探すために方々に聞いてまわり、相談したり
問い合わせたりしてくれていたのです。
結果的に私は、素晴らしい先生に出会うことができました。
ありがたいことです。今、バイオリンを弾く私があるのは母のおかげなのです。
かくして、当時バイオリンという楽器を始めるのには遅い年齢(11歳)ではありましたが、
晴れておけいこをスタートすることができたのでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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