前にも書きましたが、私の三番目と最後についたピアノの先生、そしてバイオリンの先生はとても良い先生でした。
あくまで私にとってですが。
では、初めについたピアノの先生はどうだったのかというと、一言で表すと「こわい先生」でした。(;'∀')
今では少なくなっているかもしれませんが、昭和時代のピアノなどのお稽古全盛期はそんなこわい先生が
たくさんいらっしゃったようです。
他の方から聞いた話によると、上手く弾けなかったら竹のものさしで手をピシャリ!とたたかれた、とか。
先生でなくとも、毎日おうちで母親にできるようになるまで厳しく練習させられた、とか。
で、私のこわい先生ですが。
さすがにものさしでたたかれることはありませんでしたが、できないとヒステリックに怒られました。
怖い顔でにらまれている雰囲気が、ピアノを前に二人ならんで座っている隣からただよってきて生きた心地がしないというか・・・。
恐れおののいて手も動かず、余計に弾けなくなるばかり。最後には先生のあきらめきったような落胆のため息でレッスン終了。
もちろん、悪いのは先生ではなく、練習してない自分なのですが。
でも、教える立場になった今、考えてみると、当時あまりにも幼くて練習の仕方もわからず、やる気も起こらなかったのは
無理もないかと思われます。
二人目の先生はとってもやさしい先生。
怒ることもなく、でも何か物足りない感じでした。(勝手な生徒です(-_-;))
そして三人目の先生。
練習しない私をレッスン以外に自宅に招き、いろいろな楽しいお話をしてレコードで美しい音楽を聴かせてくださいました。
私の母親に私の良いところを褒めて伝えてくださったり。
この先生のおかげで練習は嫌いでもピアノは嫌いになりませんでした。
そして、バイオリンの先生。
私が言うのも何ですが、まさにプロ!
毎回のレッスンで、楽しく上達する教え方なのです。
今までのピアノのぼやけたような指導ではなく、何を練習すればよいのかが子供ながら良くわかるので、
おうちでの練習がしやすく、しかも、上達もするので楽しい!
たまに練習をさぼって弾けないと、朗らかに?笑われて。
そして・・・。
ここからが、今までの先生と決定的にちがうところ!
即、レッスン終了!( ゚Д゚)
レッスン時間があと半分残っていても、です。
これをやられると、小学生の子供心ながら、
「自分が悪かったなあ・・・。ちゃんと練習しなかったんだもん・・・。(;´・ω・)」
と悲しくなり、反省しきり。
初めについたヒステリックに怒るピアノの先生よりきびしく感じました。
だから自然に、先生の前でしどろもどろ、弾けなくなることのないようにおうちでしっかり練習するようになりました。
これぞ、生きた教育、というものでしょうか。
きびしくてやさしい先生、本当にありがたかったのです。
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