すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる。

記事のタイトルはあるお坊様から聞いた言葉です。

 

「すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる。」

 

これを私なりに考えてみました。

 

昨今、便利な物や事がたくさんあります。

 

それはありがたい事です。

 

 

でも、その中で時を経て残っていくものはやはりじっくりと時間をかけてつくられたものであるようです。

 

 

芸人さんや役者さん、アーティストなどを例にとっても心当たりがありませんか?

 

 

駆け出しの頃は全然売れなくて下積み時代が長かった方と、ある日流星のごとく現れ、人気が出た新人さん。

 

 

それ自体は全く悪いことではありませんが、末永く残っていくのは、前者の方が多いようです。

 

 

 

長い時間を経てきたクラシック音楽も然り、バイオリンも然りなのです。

 

 

 

大昔の音楽、クラシックは今のポップスなどの楽曲とは主になるものの情報量が違います。

 

 

 

テーマとなる主旋律があれこれ形を変えたり、まったく異なる展開になったり。

 

 

 

一度聴いたら忘れない親しみやすいポップスとはずいぶん違います。

 

 

 

あ、だからクラシックの方が偉い、とかじゃないですよ。

 

 

 

私はどんな音楽も楽しく聴きます。童謡、歌謡曲、フォーク、ジャズ、ボカロ他何でも。

 

 

クラシック音楽は仕事柄、嫌というほど聴きます。

大学受験の時はバッハだらけで、「もうバッハはおなかいっぱい・・・。」と思ったことも。(;'∀')

 

 

 

だけど時間をおいて聴いたり弾いたりすると

「やっぱりええ音楽やわ・・・。(*´ω`*)」(なぜか関西弁?)

 

そういえばこの春受験を終えたお弟子さんも、「もうモーツァルトは・・・。(-_-;)」と同じことを言ってました。(ノ´∀`*) 

 

だけど時間をおいてまた復活すると思います。

 

古い曲のはずなのに、また新しい発見があります。

 

 

バイオリンも同じく。

 

 

バイオリンを習得するには長い時間を要します。

 

 

どこまで突き詰めるかにもよりますが、本気ならば毎日数時間のお稽古を数年から数十年続けます。

 

 

それをしてきたバイオリニスト達によってあんなえもいわれぬ美しい音が表現されるわけです。

 

 

昨今は技術の進歩により、パソコンなどで簡単に音楽が表現されますが、やはり人が時間をかけて演奏するものの深みは出せないと思います。

 

 

ワインが樽のなかで熟成されるように、時間は大事な何かをプラスしてくれるのかしら、と考えるシェリーなのです。

 

 

クラシックもバイオリンも後世にずっと残っていくのでしょうね。