最近、気になること。
「これは何のためにやるのか?」
「これをやってなんの得になるのか?」
と考える人がとても多く感じます。
私がバイオリンをやっている、と聞いた人が、
「バイオリンをやると音感が育つんだってね。」
「手に職がついていいね。」
と言っていました。
どちらも間違いはないのですが、その時の状況などを考えると、とても違和感を感じました。
私は
「音感を育てたいから」「手に職をつけたいから」
バイオリンを習いはじめたのではないのです。
ただ
「弾いてみたかった。」
からです。
「馬のしっぽの毛だという弓で、木の胴体に張ってある弦を弾いて音をだしてみたい・・・。」
くらいのニュアンス。
ホームページなどには、どうしても内容に
「バイオリンを習うとこんな良いことがありますよー。」
「クラシックはこんなに素晴らしいですよー。」
「脳にいいですよ、賢くなりますよー。」
みたいなことを書いてしまいがちになりますが(*´з`)
実は「良い事」「素晴らしいこと」は後からついてきます。
このブログを読んでくださっている方が今、
「何かわからないけど、気になる・・・。」
「どうしてかわからないけど惹かれる・・・。」
ということがあれば、それは本物だと思います。
そのことをはじめてみたらいいと思います。
バイオリンに限らず。
だけど、途中で
「やっぱり違うな。」
と思ったらやめてみてもいい。
頭で考えるのではなく、感じること。
現代は頭で考えることが多くなっているように思います。
わがままなように思えても、子どものような感性は実はそのひとの正解なのではないでしょうか。
だって、そのとおり、自分の感性に従ってやりたいことをやってきた私はとても幸せですから。
いまでもバイオリンや、ピアノの演奏を楽しんでいます。
そして音楽からはじまって、美術、お芝居、ミュージカル、文学・・・と様々なことが楽しめます。
って、また効能を語ってしまった・・・。(^^;
「~すると得だから」とか「ためになるから」
なんて価値観はさっさと捨て去って
「なぜだかわからないけど、好きかも・・・。」
っていう気持ちを大切にしてください。
たぶんそれは最強のパワーです。
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