気になった言葉
昨日、生徒さんからの年賀状について書きましたが、もう一つ、気になった年賀状について書きます。
それは昨年夏にバイオリンレッスンをやめられた男の子のお母様から届いた年賀状です。
辞められた理由は高校受験を控えて学習塾に通うことになり、時間が取れなくなったからです。
こう書いてありました。
「我が家にバイオリンの音がしなくなり、寂しいこの頃です。」と。
同じ思い
今までにも、レッスンを卒業された他の何人かのお母様から同じ思いを聞いたことがあります。
「子供の弾くバイオリンの音がしなくて寂しい・・・」
そのお母様は遠いところからレッスン室まで車で送り迎えをしていました。
ご自分がお仕事で来れないときは、おばあ様が送ってくださいました。
子供をレッスンに通わせる、というのは本当に大変です。
そして、お家で練習させる、ということも。
実は、私自身も自分の子供で経験済みでよくわかります・・・。
レッスンを続けるのは大変なこと
大体の子供は毎日のお家での練習を嫌がります。(例外もあります)
母「早くバイオリンの練習しなさいっ!」
子供「え~!まだゲームの途中でやめられないよ!」
やっと練習が始まったら始まったで、
母「今の音、間違ってるわよ。」
子供「間違ってないよっっ!」
親子でバトルですw
こんなことが毎日続くといっそやめさせようか、と思います。
かけがえのない時間
そして、その時はやってきます。
子供の受験、進学などでレッスンをやめます。
ひとまず、ほっとします。
もう、あわただしく送迎をしなくていい、練習をしなさいと声を荒げなくていい、と。
でもしばらくして気がつきます。
夕食の食器の後片付けをしながら・・・洗濯物をたたみながら・・・
聴こえてくる、子供の弾く、たどたどしいバイオリンの音。
あの時間はかけがえのない幸せな時間だった・・・。
今でも懐かしく思い出します。
子供のために、と思っていたけれど本当は私自身も楽しんでいたのです。
だから、どうか・・・。
今、子供さんをレッスンに通わせているお母様。
この時間を楽しんでください。
子供と一緒にドタバタしながら怒ったり、笑ったり。
それらはすべて幸せな時間です。
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