小学5年生の終り頃、バイオリンを習いはじめたと記憶しています。
私があまりに「バイオリン、バイオリン!」とうるさかったものですから、母が根負けして習いはじめることになりました。
知らなかったわけではないのですが、当時、バイオリンを習いはじめるのは3,4歳が多く、またその時期からはじめないと上手になれない、みたいなジンクスがあったように感じています。
その教室では月に一度、合奏があり、習いはじめたばかりの私は自分と背丈が半分くらいの幼稚園の子と並んできらきら星を弾いていました。
また、皆、楽譜を読むのが早く、その場で渡された楽譜を難なく初見で弾いてしまう小さな子たちをみて、ショックを受けました。
自分が力なく思えて恥ずかしく、また、合奏は貴重なお休みの日曜日にあることもあって(当時は週休2日ではありませんでした)気が重かったのですが、不思議とお休みすることなく一人でバスに乗って通っていました。
悔しさをバネに・・・いえ、ちがいますね、そんな気持ちはあったかもしれませんが、それはほんの少しで、
ただただバイオリンを弾くのが楽しく、毎日練習しました。
それが功を奏してか、あれよ、あれよ、と上達し、小さい頃から習っていた同学年の子にも追い付いてしまいました。
新しい曲を課題に頂くたびに、「どんな曲だろう!?」とわくわくし、レコード屋さんに行ってその曲をさがして購入。
「かっこいい曲!私もこんな風に弾きたい!」
体当たりでチャレンジします。
今まで聴いたことのなかった名曲を知り、それを自分で弾く喜び・・・。
気がつけば、一日3時間は練習するようになっていました。
つづきます。
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