前回からの続きです。
小学校6年生の時に幼稚園の子たちと並んできらきら星を弾いていた私が、その後、
「公立の芸術大学の音楽学部にストレートで入った!」
と、周りはびっくりしたそうです。(最近まで知りませんでしたが)
のんびり屋なので、そんなこと、どうでもよかったのです。
私立の音楽大学には受かっていましたが、きょうだいもいましたので、経済的に無理。
浪人も不可。
落ちたら、親の知り合いの会社に頼んで事務職に就くつもりでした。
よほどの練習をしたのか、と聞かれれば、そうでもありません。
ただ、ひとつ、「これが効いたかな?」と思うことがあります。
それは、自分のレッスンの待ち時間に人のレッスンをガン見?!していたこと。
それこそ食い入るように見て聴いていました。
その頃のレッスンの形態といえば、子供たちが今ほどタイトなスケジュールでなかったせいか
およそのレッスン時刻が指定され、早く来た人からレッスン、その他の人たちは本を読んだり、宿題をしながらレッスン室で待っていました。
そこで、私は後れを取り戻すべく、前の人たちのレッスンを見聞きして、今で言う、イメージトレーニングをしていたわけです。
先生がよその子に指導しているのを見て、
「私ならこうするな。」とか「もっとこうだろな。」と
客観的に感じることができ、頭で弾いていました。
これはすごく効果的でした。
それにしても、不思議なのです。
先生はそれほどたくさんのことを教えているわけではないのに、皆さん上手になっていくのです。
上手くなる秘訣とか、すごいテクニックを伝授しているのを見たことがありません。
大声を出したり、熱っぽく教えているわけでもない、それでも子供たちが上達していくのが不思議でした。
やっぱり私が上達できたのは、先生の力によるところ、大きいです。
コメントをお書きください