ただ音を聞いているわけではない。

こんばんは!シェリーです^_^

 

次の発表会の曲の中にエクレス作曲の「ソナタ」があります。

 

久しぶりにCDでじっくり鑑賞してみました。

 

 

日頃から自分やお弟子さんの演奏を聴いていますと、CDなどでじっくり腰を据えて集中して聴くことが珍しくなってきます。

 

耳を休ませる、という意味があるのですが。

 

だから、自分の楽しみのために聴くのは、めっぽう減りましたね(^^;

 

 

久しぶりにじっくり聴いたら、思い出したことがあるのでお伝えします。

 

 

 

皆さんは音楽をただ聴くためのそれだけの時間をとりますか?

 

現代社会は色々な事のスピードが速い!

 

当然お忙しいことと思います。

 

ゆっくり音楽を聴くことは難しいですよね。

 

 

 

私が学生の頃は、わりとのんびりした時代でした。

 

「オーディオが趣味」という人が結構多くて友人たちは自分の部屋に立派なステレオオーディオセットを持っていました。

 

かく言うシェリーもその一人。

 

昭和時代ですから、部屋の半畳は占めるような大きなステレオセットでした。

 

それで、カセットやレコード、のちにCDを目を閉じて大音量でどっぷり浸かるように聴いていました。

 

わざわざレコードに針を落として(これ、今の人たちにはわからないかもw)魅力があったわけですが

なぜか、今はその楽しみから遠ざかっていたのです。

 

先述のとおり、忙しいですからね。

 

CDセットして簡単にポンとボタンを押して、何かしながら聴くわけですw

 

 

それが今日、集中して聴いたらあることに気がついたのです。

 

バイオリンの表情豊かな音色につれて、空間がゆがむような感覚を感じたのです。

 

言葉ではうまく伝えられないのですが・・・。

 

 

たぶん、頭のなかで起こっていることなのでしょう。

 

空気の温度が、質感が変わる、というか。

 

今まで、頭のなかで何か光線や温度が変わるイメージなどは感じるのは良くありましたが。

 

音楽を聴くのはただ音を聞いているわけでなく、頭のなかですごい変化が起こっていて、それを楽しんで

味わうこと・・・そう!

 

「味わう」が感覚として近いかもしれませんね。

 

そうやって楽しんでいたことを思い出したのです。

 

 

だからとても奥が深い・・・。

 

この楽しみを感受性の鋭い子供の頃から育てることによって、心が、人生が豊かになります。

 

もちろん、大人だって思い出すことは出来るでしょう。

 

 

けっして外から見えるものではありませんが、確かにあるのです。

 

あわただしい毎日だからこそ、落ち着いて音楽を聴く贅沢な時間をつくりませんか?

 

心の洗濯になりますよ。(*^_^*)