こんにちは!シェリーです^_^
レッスンが終わった後、生徒さんと会話を楽しんでいます。
話題は、世間話だったり、生徒さんの趣味やおうちでの練習方法など様々。
そんな中で、うれしいお話を聞きました。
バイオリンの奏法に「重音」というものがあります。
二つ以上の音(弦)を同時に弾くものです。ピアノでは和音と言われるものです。
その生徒さんはおうちで重音の練習を一生懸命にされていたそうです。
そのうちに、「弓が吸い付く」感じがした、とおっしゃるのです。
そう、そう、それ!です。
バイオリンのだいご味はそれなんです。
ほかにもいろいろありますが、練習を重ねるうちに体や耳、全身で感じる感覚があるのです。
ピアノなど体に楽器が自分の体に指先でしか接していない楽器に対し、バイオリンはダイレクトに体に響きが伝わってきます。
だからこそ難しい部分もありますが、それが転じて楽しいこともいっぱいあります。
よい響きを出しているとき、手や体に快い感覚があります。
いつまでも弾いていたい感覚です。
心が満たされます。
「弓が吸い付く」
ぴたーっと弓が弦に吸い付き、楽器の洞内で響きが増幅され、体に伝わる・・・。
これは体験した人でないとわからない感覚。
バイオリンは木で作られています。
木は長い年月を経て大きく育ちます。
弓も。
毛の部分は馬のしっぽの毛。
どちらも
本物。
工場であっという間に合成されるものではありません。
そういった自然の贅沢な素材を使い、人の手で丁寧につくられた楽器を鳴らすのです。
子供にとってこれは鋭敏な感覚を磨くことになりますし、すでにそういった感覚がさび付いてしまった大人の方にとっては忘れてしまっていた感受性を取り戻すことができます。
それって豊かになることです。
うっとりするような感覚をぜひ味わってほしいと思います。
バイオリンは聴くのもよいけど、弾くのもめちゃくちゃ楽しい楽器です。(*^_^*)
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