こんにちは!
シェリーです^_^
日頃レッスンをして生徒さんをみていて残念に思うことがあります。
それは、時々
「僕は(私は)みんなより下手だから・・・。( ; ; )」
と言う人がいること。
その人は大人の方だったり、小さな子供さんだったり。
もうずいぶん前の話になります。
A君が自分のレッスンの順番の前のB君のレッスンを見て言いました。
「僕より遅くバイオリンを習い始めたのに、僕より先の曲を弾いてる・・・。」
それは当然のことだったのです。
なんせ、A君はおうちで全然練習してこないし、レッスンもちっとも落ち着かないのです。
一方、B君は家でたくさんは練習しませんが、宿題はこなし、レッスン中も先生の話をよく聞いています。
「A君もレッスンで先生の言う事を聞いて、その通りにおうちで練習すればちゃんと進むんだよ。」
そうやって言ってもやっぱりA君は聞いていないのです。
そのうち、お母様の方から
「音楽好きな子なんですが、バイオリンが嫌になりそうなのでやめます。」
と、同じ教室のピアノレッスンを申し込んだようです。
多分、ピアノも続かないだろうと察しました。
はっきりいいます。
私の指導力不足にも原因があるかも知れませんが、おうちでの練習は親の責任が大きいです。
面白おかしいばかりのレッスンはできません。
最低、人の話に耳を傾けられなくてはいけません。
そのお母様はレッスンが始まると、さっさとレッスン室から出てスマホ画面を見ていました。
そんな姿を見たら、子供もそうなります。
・・・とちょっと話がそれました。
気になったのは、
「誰かと比べて、自分は下手だ。」
と思う事です。
比べること。
これ、やっちゃいガチです。
て言うか、私もずっとやっていました。
やっと最近、そういった癖が抜けてきました。
今はどうだか知りませんが、私が育った昭和の教育はそうでしたね。
「比較する」ことが大事だと暗に教えられていました。
学校の成績、出席率、背の高さ、体重、さらには年収の多寡、肩書き、休暇の多さなどなど。
でもそれをやると決して幸せになれません。
たとえ、誰かと比べて自分が優っていたとして、その時は優越感で心が満たされるかも知れません。
だけど、場所を変えれば、自分より優れた人はたくさんいて、それに遭遇すると途端に劣等感に苛まれます。
人生、ずっとそんな事を繰り返してエンドレスの苦悩が続きます。
まあ、勝って「万歳!」負けて「いや、今度は負けるもんか!」と勝負師の人生がお好きな方はいいんですが。( ´∀`)
先のA君の場合、幼いから仕方がないですが、「練習してないことが原因だ。」と自覚できずにいるのが問題なのです。
(この経験から学習してくれる事を願います。)
そして、人の成長は誰もがみんな同じではないです。
幼い頃、早くから成長著しい人もいれば、かなり大きくなってから成長する人もいます。
またA君の話に戻りますが、あの時、早急にやめさせず、お母様はじっくり見守って欲しかった、と思うわけです。
それに、人がどれだけ頑張っているかは見えないものです。
「あの子は才能があるんだ、羨ましいな・・・。」
そう思ってはいませんか?
実は私もそう思うクチでした。
ある有名なバイオリニスト、Fさんとお話しする機会があった時に
「(うらやましげに)Fさんは、小さい頃から才能があられたから・・・。」
と言ったら、
「だって、僕、すごく練習したよ?」
と返され、そんな事を言ってしまった自分を恥ずかしく思ったことがあります。
人と比べていじいじする前に、自分に目をむけてみましょう。
A君の場合、自分の方が先に進んでいたら良かったのか、だったらどうしたらそうなれるのか?
本当は自分はどうありたいのか?
そうあるには、どうしたら良いのか?
何か努力が必要なら、それをする覚悟がなければ開き直っても全然構わないと思います。
「僕(私)これでいいや!」
そんな方も私、嫌いではないですよ^o^
どんな人も良いところがあって素晴らしいのですから。
少しずつでも上達するお手伝いをさせていただきます。
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