映画「ある日どこかで」を観て。【パガニーニの主題?】

こんにちは!

 

シェリーです^_^

 

先日、録画していた映画「ある日どこかで」を観ました。

 

1980年のアメリカ映画作品です。

 

題材はリチャード・マシスンのSF小説で恋愛モノではありますが、タイムトリップの要素も。

 

恋愛はともかく、タイムトリップ関係は大好物の私。

(日頃から、デジャブやシンクロニシティ、タイムリープ的な体験もあるので興味津々)

 

 

 

 

主人公の脚本家リチャードは、学生の時、演劇初演パーティーで見知らぬ老婦人から懐中時計を渡され「帰ってきて。」と謎の言葉を残されます。

 

その8年後、泊まったホテルで、ある写真の美しい女性に心を奪われ、タイムトリップを試み彼女に会いに行きます。

 

 

 

 

面白いのは、この映画の主人公脚本家も、実際の原作、脚本も「リチャード」でオープニングのシンクロが意味深😄

 

リチャード役は「男前だな〜!」と観ていたら、スーパーマンで有名なクリストファー・リーブ。

女優エリーズ役はボンドガールのジェーン・シーモア。

 

美男美女と舞台となるグランドホテルの美しい風景やレトロなインテリアで眼福♡

 

音楽も極めて美しく、劇中音楽となるラフマニノフ作曲の「パガニーニの主題による狂詩曲」が素敵。

 

 

 

 

この曲は私自身もコンサートで演奏したことがあります。

 

この曲の成り立ちには、ある「いわれ」があって。ご存知ですか?

 

 

 

音楽に詳しい方、特にパガニーニの作風を知っている方はまず不思議に思われるでしょう。

 

 

「パガニーニの主題による、というけど、どこがそうなの?」

 

「パガニーニに、こんな優しいメロディーは聞いたことがないよ?」

 

 

それもそのはずです。

 

パガニーニ作曲のどの曲にもこのメロディーは見つかるはずがないのです。

 

 

ラフマニノフはパガニーニのある曲の冒頭のメロディーを上下反転させて使ったのですから。

 

 

その、ある曲とは、これ。

 

 

 

「パガニーニのキャプリス」。

 

バイオリン弾きにとって難曲中の難曲です。

 

この中の最終曲、24番の冒頭部分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

←ここですね。

 

←コレなのですが。

 

結構、険しい感じのメロディーです。

 

「♪ラッラ・ラドシラ・ミッミ・ミソファミ

 ラッラ・ラドシラ・ミ〜ミ」

 

これを・・・

 

 

1段目の楽譜で引いた赤線を中心に

音符を音楽的な規則に基づいて上下反転させていくと赤で書いた音になります。

 

「♪ラッラ・ラファソラ・レッレ・レシドレ

 ラッラ・ラファソラ・レ〜レ」

 

この音の並びを・・・

 

(訂正。赤の楽譜、4分の4拍子になっていますが正しくは4分の2拍子です。m(_ _)m)

 

 

紫色で書いた音符のように

変化させていくと・・・・

 

 

あの厳し目なメロディーが優美なメロディーに!😲

 

「♪ラファソラレ〜シドレラ〜」

ちょっと難しかったかと思いますが。

 

それにしても、映画のストーリーとこの曲の成り立ちは謎めいていて面白いですね。

 

この曲を選んだのは意図的に思えます。

 

聴いたことがない方のために参考としてYouTubeリンク貼っておきますね。

ぜひお聴きになってみてください。

 

 

元の曲。パガニーニのカプリス24番。

 

 

ラフマニノフ 

パガニーニの主題による狂詩曲18番。