楽器の良し悪しについて。

こんにちは!

 

シェリーです( ´ ▽ ` )

 

今回はバイオリンを学習している人達に欠かせない楽器の良し悪しについて。

 

主に

  • これからバイオリンをはじめようと思っている方
  • 初心者から中級者
  • 楽器を購入しようと思っている方・・・etc.

 の参考になるかと思います。

 

 

 

さて。

 

巷では高価な楽器の代名詞と言われるバイオリンですが。

 

私のホームページでもご紹介しているように学習用はそれほどでもありません。

 

こちら👉「楽器について」

 

安価なものでインターネット上などで売られたりしていますし、それらの中でもちゃんと音が出るものも(?)あります。

 

 

でも、これからバイオリンが弾けるように学習していこうとする人に適切かどうか?は疑問だったりします。

 

 

 

バイオリンを購入する際に、初めての方は必ず先生に相談してください、というのはそこなのです。

 

 

音が出れば良い、だけではダメなんです。

 

バイオリンの演奏は繊細な感覚が必要です。

 

特に幼少期からはじめるのに、その繊細な感覚が育つかどうかは楽器にかかっている部分が多いです。

 

 

 

「じゃあ、やっぱり高価で音の素晴らしい楽器を買わなきゃいけないんじゃない?!」

 

 

という声が聞こえてきそうですがそうではありません。

 

 

楽器のバランスが大事なんです。

 

ミステリアスな印象のバイオリンという楽器、実はとても科学的なもの。

 

 

そしてそれは機械などで測れるのはとても専門的な分野で、実は機械よりも繊細な人間(先生や職人さん)の感覚によるのです。

 

 

たくさんの楽器を長い時間をかけて弾いてきた先生、みてきたりする職人さん達しかわからない感覚があります。

 

 

4本の弦の張力、楽器にかかる圧力、表板、裏板などの材質、厚さ、魂柱を立てる場所、

駒の形、ペグに対するペグ穴の形や大きさの適切さ・・・など。

 

演奏者としては、4本の弦がバランスよく響くか、指板、駒の曲線など各部の形状が適切で弾きやすいか、

変な箇所に共振して不快な音が出ないか・・・などなど。

 

 

 

 

これらは経験を踏まないとわからないものです。

 

 

きちんとした楽器でも調整がうまくできてなくてダメダメ楽器になっているものもあります。

 

 

そういった楽器で練習すると、音がうまくでない、上達が遅くなる、音質の良さ、音程感覚が育たない、など良いことはありません。

 

 

せっかく同じ時間練習するのに、負荷を背負い込んでしまいますし、子供の繊細な感覚を育てる障害になりかねません。

 

 

 

高い楽器なら良いか、というとそうでもなく、安価でもきちんと作られ、正しくメンテナンスされた楽器なら充分です。

 

 

「音楽が(音の良し悪しが)わかる人なら自分で選んでも良いですか?」

 

それも違います。

 

何しろバイオリン特有のものです。

 

 

 

こんなことがあります。

 

 

あるピアニストが幼い子供にバイオリンを習わせました。

 

バイオリンの先生の紹介で買った楽器がどうも音が悪い、と不満顔。

 

 

その楽器、故あって私のところに巡ってきました。

 

みてみると(弾いてみると)どこも悪いところはなく、ちゃんとした良質な楽器です。

 

単に弾き方と手入れだけの問題だったのです。

 

 

 

 

余談ですが。

 

 

バイオリンの先生に高い楽器をすすめられそうで心配な人、いません?

 

大丈夫。

 

良い先生はそれぞれ身の丈にあった(か、少し上、理由はまたの機会に)楽器を紹介します。

 

 

もし、自分の子供にすごーく高価な楽器をすすめられたら・・・。

 

その子には才能があると思われているか、先生に下心があるかかもしれません・・・。

 

あ、バイオリンの高価って人によりますが、まあ、初心者に何百万もする楽器をすすめられたら怪しい、です。

(その生徒さんがそれを希望したらその限りではありませんがw)