こんにちは!
シェリーです^^
その中でバイオリンの早期教育が必ずしも必要ではない、みたいなことを書きました。
バイオリニストになるには3歳、4歳からはじめなくてはだめ、みたいに言われてきた時期がありました。
しかしですよ。
3歳、4歳からはじめた、たくさんの方たち、みなさんの現在はいかがでしょうか?
それらの方たちがバイオリニストになっているわけではありません。
大人になってもずっと楽しんで弾いている人も多いとは言えないと思います。
「才能がなかった。」
「環境が整わなかった。」
「その気がなくなった、そもそもバイオリニストになるつもりがなかった。」
「他にやりたいことが出てきた。」
色々な事情があるでしょうが、それでも今でもバイオリンをやっていたことでその後の人生に良きことをもたらしているなら
「ま、いっか。」
(日頃のお稽古や、レッスン、発表会、コンクールなどの経験は無駄にはなりません)
そんなわけで、何がなんでも早期教育、英才教育を受けなくても良いのでは?
そもそもどうしてこのように英才教育が叫ばれたのでしょう?
私は理由の一つに
「今のように指導法が確立していなかったから。」
が挙げられると思います。
バイオリンは特殊な楽器で、左肩と左手の一部、顎だけで支え、右手も弓を空中に浮かせて構える不安定さ。
音程を示す線(フレット)のようなものはどこにもなく。
ひたすら、トライ アンド エラーで習得していく楽器だと考えられていたのでは?
(先生方もそうやってやってきた方の中にはバイオリンをどうやって弾くかわからない、伝えられない方もいらっしゃいます)
トライ アンド エラーで学習して伸びていくのは幼少期が最適時期。
(断っておきますが、トライ アンド エラーは大事です)
赤ちゃんって誰かに教えられてハイハイしたり歩けるようになったりしてないでしょ。
言葉だって、ちゃんと教わらなくても覚えていきます。
生まれ持った素晴らしい能力が消える年齢になるまでに楽器を持たせて学習していく、そんなやり方だったのではないでしょうか?
ただ、やはり感覚の鋭い幼少期にはじめた方が繊細な部分は獲得しやすいと思います。
そして何より音感。
これも大人になってからでは遅いことがあります。
だからと言って幼い頃から外遊びなどの時間を削ってバイオリンだけを練習することに私は反対します。
逆に外、自然の中などで遊んで得られる感覚は、とても豊かなものだからです。
虫を観察したり、空をぼーっと眺めたり、木登りなどで木がしなる感覚を体感したり。
水の流れる音、風の音、肌に感じる風の冷たさ、暖かさ。
光の移ろい。
そんな体感を経験して豊かな感性を育むのが大事。
バイオリンをはじめたらそれらの感性がきっと演奏を魅力あるものにしてくれます。
ただただ、アクロバットのようにすごいテクニックで驚くような演奏(それもバイオリンの魅力ではありますが)をしたり
正確無比な演奏をすることが良いわけではないよね。
だから小さい頃からそのような感性(一見無駄に見える)の芽を摘むことがありませんように。
そんなわけで、幼少期は子供が本来持っている感性(感受性)などを育て、一人一人違う適した時期に、指導力のある先生につく。
何より、バイオリンを通して本人が幸せになること、周りも幸せになること。
プロになることが幸せだったらなればいいし、ならなくても幸せならOKじゃないかな。
あ、大事なことを思い出しましたので付け加えます。
おうちにピアノがあり、弾くのでしたら調律は定期的にバッチリしておいてください。
幼少期に正しい音程をきくことはとても大切ですので。
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