バイオリンを習ってつく能力、その3。

バイオリンを習ってつく能力編、その3。

 

時間感覚。

 

 

音楽は時間の芸術です。

 

演奏するときはずっと拍(はく)を感じ続けます。

 

4拍子なら「1・2・3・4、1・2・3・4、・・・・」

3拍子なら「1・2・3、1・2・3、1・・・・・・」

 

 

 

拍、時間を心の中で自然に刻み続けます。

 

 

その時間、速さというのもバラエティに富んでいて、Lento(レント)と呼ばれる遅〜いテンポからPresto(プレスト)と呼ばれる速いテンポまで弾き分けることを学習していきます。

 

だから速い4拍子もあれば遅い4拍子もあるし、曲の途中でテンポが変わることもしょっちゅうあります。

 

一定のテンポを保ったり、または段々速度を落としたりなど自分でコントロールしていくことを学びます。

 

 

それは結構集中力の要ることなのですが、繊細な時間感覚が自ずと身につきます。

 

 

 

少し話がそれますが、レッスンをしている生徒さんやお母様からよく言われることに、

 

「レッスンの後や練習をした後は心がスッとする。」

 

これは、私が考える一つの理由、「心拍数が整う」からではないか、と。

 

自然に沿ったリズムや拍、テンポで演奏するうちに、まとまりがなかったものが整理されるのかと思います。

 

 

 

それから実生活においても、時間を守るようになります。

 

バイオリンのレッスンは時間が決まっていますので、その時間に間に合うように準備をします。

 

私の生徒さんは皆、きちんとレッスン開始時間を守ります。

 

何かしらの理由で遅れるときはちゃんと連絡を入れてくれます。

 

当たり前のようですが、子供さんの場合、これができるようにするのは大事なことです。

 

 

 

ちなみに、オーケストラなどに入り、全員の練習(リハーサル)をする場合、時間が厳密に決まっています。

 

「音出し〇〇時」

 

といったものです。

 

集合時間ではなく、指揮者が前に立ち、棒(タクト)を振り下ろし音が出る時間です。

 

 

 

ここで私の失敗(成功?)談を。

 

 

名古屋のオケで弾いていた頃、練習の日に寝坊をしてしまいました。

 

朝の用意をする時間は10分しかありません!😱

 

メチャクチャ焦りましたが、頭の中でやることを効率よく組み立てて支度をし電車に飛び乗り、

ギリギリ音出しの時間に間に合いました。

 

これも日頃シビアな時間感覚を身につけていた賜物かと・・・。

(いや、早起きしなはれ😅)

 

 

 

バイオリンの速い曲は本当に凄まじい速さで、音から音への時間は陸上競技スプリンター並みの0コンマ何秒の世界です。

 

オケの場合も一斉に100人近くの演奏者が一糸乱れず音を出すのはすごいことです。

 

時間に敏感になるのは当然ですよね。

 

 

ここまでシビアな時間の話をしてきて

 

「あー、私はのんびり屋だから無理な世界かな・・・。」

 

と思われた方、大丈夫です。

 

私、シェリーも相当なのんびり屋ですから。

(子供の頃、親につけられたあだ名が「グズラ」。昭和時代とってもグズな怪獣のキャラクターがいたんですw)

 

そんな人でも、おおらかで豊かな音楽の世界は扉を開いて受け入れてくれます😊

 

今日はバレンタインデーですね。

 

パリから一時帰国の元生徒さんがお子さんを連れてレッスンに来てくれました。

 

お土産にチョコレート💕

パッケージの赤とゴールドがおしゃれ✨

 

ありがとうございました😊