音楽大学に入るにはどれくらい練習する?

音楽大学を目指したい方、プロになりたい方。

 

先生やプロの演奏を聴いて、どれくらい練習する(した)んだろう?と疑問に思った方。

 

これからピアノやバイオリンを始めようと思っている方。

 

「音楽大学入学、またはプロになるのにどれくらい練習するの?」

 

ざっくりですが、その疑問にお答えします。

 

 

専攻が、ピアノなのか、バイオリンなのか、声楽なのか、クラリネットやフルートなどの菅楽器なのか打楽器なのかにより違いますが・・・。

 

この中で一番練習時間が多いのは一般的にピアノ、バイオリンだと思います。

 

ですからそのふたつの楽器について述べていきます。

 

まず、ピアノ、バイオリンは幼少期から習いはじめることが多く、練習時間はべらぼうに多いです。

 

例えば、バイオリンは特に3歳、4歳(さらに強者は2歳⁈)で始めないとプロは難しいとか言われます。

 

私としては音感教育は早く始めた方が良いと思いますが

実技は昨今の指導法の確立により超一流を目指す以外であればそこまで早くなくてもいいと思います。

それにしても長期、長時間の練習は必須です。

幼少期は、保護者の方(特に主に母親)が一緒にレッスンについていき、先生のおっしゃることを記憶に留めお家で子供に練習させるのが普通です。

 

幼児は先生のアドバイスを理解するのが困難なので母親が指導します。

 

そうやって、一日10分程度から始め、毎日(毎日!です)練習を習慣づけていきます。

 

だんだん練習時間を20分、30分と増やし小学低学年は1時間、高学年だと2時間くらい(くどいけど毎日)でしょうか。

 

これはあくまでざっくりな時間です。

 

本人や保護者の本気度でこれ以上の時間練習は容易に考えられます。

 

現在、世界で活躍している方は学校など必要なこと以外は一日中弾いている方もいらっしゃいます。

 

音楽大学に入る、というだけならここまではしなくても良いのですが、やっていることが「芸術の探究」なのでそれを目指したらいくら練習しても足りない、ですね。

 

中学、高校もレッスンや練習のためにクラブ活動などせず、すぐさま帰宅し、練習に励むのが普通です。

 

時間にして、3〜4時間かそれ以上。(毎日・・・)

 

すぐ弾ける才能のある方や、反対にそこまで情熱を傾けていない方はこんなにしていない場合もあります。

 

個人差はありますが、あくまで「ちゃんと弾けるようになる」にはそんなに容易くはありません。

 

ですから、普通の学生さんたちが遊んでいる、休んでいる間も練習に明け暮れています。

 

 

 

一般的な話をしてきましたが、ここからは実際の例を挙げてみます。

 

 

幼少期から親にプロを目指すことを決められていたA さん。

 

小学校から真っ直ぐ家に帰り、父親が仕事から帰宅し、遅い夕食を取るまでの時間ずっと母親の元で練習。

血を流すような練習だったとか。

 

中学校では生徒全員必ず入らなければならないクラブ活動も音楽大学を目指す、という理由で不参加。

高校も然り。

晴れて音楽大学に入り、卒業後、念願のピアノ講師になり活躍されています。

 

 

あるバイオリニスト、Bさん。

 

こちらも母親に将来はバイオリニストになることを決められていました。

ご本人は友人たちと遊びたかったのに、学校から帰るとまず数時間バイオリンの練習が待っており、それを終えて嬉々として友達が遊んでいる広場へ行くと、すでに日が暮れていて皆が帰る用意をしていたとか・・・。

人気、実力ともに素晴らしいバイオリニストとして活躍されています。

 

 

このように、何かしらの犠牲を払ってピアノやバイオリンを習得しています。

(本人たちは決して「犠牲」とは言いません。「当たり前」だからです)

 

 

私の場合は・・・。

 

特に親にこうしろ、と言われたわけではないのですが・・・。

 

ピアノは物心着く頃には習っていましたがそれほど練習しませんでした。

 

バイオリンは自分の希望で小学5年生の終わり頃習い始めました。

 

始めは30分くらい、課題曲が進むにつれ、小学生の間は1時間くらい練習していたかと思います。

 

小学生の間にソルフェージュ(音大受験に欠かせない聴音や新曲視唱など)のクラスに通い始めました。

 

中学生になりテニス部に入りましたが、レッスンでクラブを休みがち(そのせいで?先輩にいじめられました)。

 

この頃は2時間くらい(テスト期間以外は毎日)。

 

高校時代は、音楽(芸術)大学受験を決めていましたので毎日最低3時間は弾いていました。

 

さらに受験科目はピアノもありましたのでピアノ練習1時間。(1時間では足りない程です)

 

週末(この頃は土曜日も4限まで授業がありました)は学校が終わるとその足でソルフェージュに名古屋へ片道1時半以上かけて通っていました。

 

さらに。

 

月に1回、合奏のレッスンがあり、休日若い人たちで賑わう繁華街をうらやましく横目にしながら通っていました。

午後1時から4時ごろまでみっちり合奏。

 

市民オーケストラにも入っていたので普段はそのオケパートをさらい、練習は毎週日曜日夜。

 

・・・今考えると空恐ろしいスケジュールですね・・・😱

 

 

そんな感じで、その道に進むには、幼少期から毎日数時間は当たり前の世界です。

 

友達と遊ぶ時間やその他いろいろなことを犠牲にしている方が多いです。

 

ですから時々、普通の人の常識感覚から外れた方もいます(私もそう?)

 

 

 

これからバイオリンやピアノを習い始めようとする方、お子さんに習わせようと思っていらっしゃる親御さん、

または今習っている方のご参考になりましたら幸いです。

 

これを読んで「そんなに練習しなくちゃいけないんだ!無理無理!」って思いました?

 

このような例は専門にする人であって、趣味でしたらそんなにしなくてもマイペースで大丈夫です。

 

 

でも苦あれば楽(ラク、ではなく楽しさ)あり、です。

 

私も学生時代や、プロになってからもしばらく苦しむ時もありましたが今は楽しく弾いています。

 

 

なんなら、今は指導法が明らかになっているのでもっと簡単に短い練習時間で上達すると思います。

 

あの時の私の先生が私自身だったらもっと楽に早く上手になっていたかも、と感じる今日この頃です。

(もちろん私の先生はとっても素晴らしい先生でした)

 

 

 

 

八王子市のドイツ風カフェ。

 

 

 

 

 

 

お城の中のような雰囲気でコーヒー、美味しゅうございました。

 

 

 

 

 この記事を書いた私はこんな人^^

 

 

シェリー’sバイオリンクラス

バイオリン弾いてみよう♪