今日はちょっとデリケートですが大切なお話。
タイトルはお月謝についてですが、もっと深〜いお話。
バイオリンやピアノを習っている方。
お月謝はいつ先生にお渡ししていますか?
(銀行引き落としになっている場合を除いて)
また、1レッスンごとでしたらどのタイミングでお渡ししていますか?
レッスンを受ける前?受けた後?
そのお教室や先生によって、お月謝納入日のお約束などあると思いますが、昨今は大体その月の一番最初のレッスンになっているところが多いのではないでしょうか?
規定があればそれに従うのが筋ですが、そうでなければ本来いつお渡しするのが良いか、お困りの親御さん、レッスン生の方もいらっしゃると思います。
それについて考えてみましょう。
私が子供の頃、母は、ピアノやバイオリン、お習字などのお月謝を次の月の分を前の月の最後のレッスン日に納めていたようです。
要するに前払い。
母はお茶やお花も習っていたので、それが慣習となっていました。
(お茶やお花は礼儀やしきたりが厳しい習い事と理解しています)
当時(昭和です)は習い事の先生も少なく、敷居が高いものでしたのでそういう決まりが当たり前でした。
しかし、現代は次々と習い事の種類や先生も増え、皆が多くの習い事を気軽にできるようになりました。
ピアノ、バイオリン、バレエ、お習字、そろばん、ダンス、パソコン、お花、学習塾、英会話・・・などなど挙げたらキリがないほど。
その気軽さから、まるでお店で商品を買うように、何か便利なサービスを受けるようにお月謝を支払っていませんか?
それ、とても勿体無いです。
みなさんご存知の通り、ピアノ、バイオリンなどは、便利なサービスを受ける、といった類のものではありません。
逆にとても負荷がかかるものです。
その負荷の一つは「練習」です。
「練習する時間」「労力」「努力」「考えること」「工夫すること」・・・。
例えば、スポーツやダンスなどの習い事をしている方は当たり前のようにその場で負荷をかけています。
走ったり、泳いだり、踊ったり・・・かなりのエネルギーと頭脳を使っています。
文字通り、負荷がかかり、その段階で筋肉の組織が破壊されて筋肉痛になるのはご経験がありますよね。
その負荷によって壊れた筋肉の組織がさらに強い筋肉に再生され早く走れるようになったり、ダンスがキレのある力強いものになったりするわけです。
さてお月謝の話に戻ります。
私が思う、正しい効果的な納め方はやはり
「前の月に次の月の分を納める。」です。
先ほどの負荷のお話で、「練習」がありました。
レッスンに望み先生の指導を効果的に受けるには、準備、練習が欠かせません。
ということは、次のレッスンで曲を見てもらうまでの練習がとても大事になるわけです。
そのスタートを切るのが、前の月の最後のレッスン終了後から。
「次のレッスンの準備、練習を私は今日からちゃんとしていきます!ですから次回ご指導よろしくお願いしますっ!」
と心の中で思ってお月謝を渡すわけです。
言わば、『決意表明』。
お月謝を納めた以上、やはり上達しなければ!
真剣に練習に臨みます。
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全然違う話になりますが、何かお店などで買ってお支払いするとき、どんなことを考えていますか?
「あ〜またお金使っちゃった〜お金が減ってしまう〜😭」って思っちゃってません?
そうすると本当に減り続けてしまうそうです。
その代わりにこう思うとよいそうですよ。
「このお金さんたちのおかげでこんなに良いものが買えた(良い体験ができた)!
ありがとう!お友達たくさん連れてまた帰ってきてね!☺️」
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練習してこないのは、もったいないことです。
自分一人でできるところまでやって、その先、さらに成長するために先生にアドバイスをいただきましょう。
そのためのお月謝です。
今は便利さや楽(ラク)になるためにお金を支払うことが多く、自分を成長させたり、自分の身につけたりすることと混同され分かりにくくなっています。
わざわざお金を払って負荷をかけることは敬遠されがちです。
便利さを手に入れることは元々持っている人間の能力を衰退させることでもあります。
簡単にできることは、能力を錆び付かせていくのです。
余談ですが、私は車にナビをつけません。
地図を読む能力を錆び付かせたくないからです。
(地図読むの、楽しいし☺️)
方角を感じる力、これも現代人はすでに失っています。
他にも。
もうすでに今の若い方はご存知ないと思いますが。
携帯電話やスマホのない時代、友達に電話をかける時、電話番号をそらんじてダイアル(古い😆)プッシュしてましたよね。
今、その6つから10くらいの数を暗記する力、残ってますか?
もうその能力は不要な能力となり、退化しているはずです。
エアコンも然り。
人間は暑いところでは汗をかいて体温調節ができるようになっています。
ずっとエアコンの効いた部屋にいるのが普通になってくると、汗が出にくくなり、体が暑さに適応できず気分が悪くなったりします。
ずいぶん話が逸れてしまいましたが、何が言いたいかというと。
自分の力を信じましょう、ということ。
「私は私を成長させる!」自分自身に宣言する、その決意表明。
レッスンが終わった後や遅れてお支払いすると、無意識でそのレッスンに氣(エネルギー)が入らないことになりますから
ご注意ください。
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