良い先生、悪い先生。

実は良い、も悪い、もないのですがw^^

 

先生をお探しの方、ご参考までに。

 

まず生徒側であった頃の私自身の体験談。

 

他のブログ記事でもかいているのですが、私は5歳頃からピアノを習い始めています。

 

初めについた先生はとても厳しい先生で、レッスンは楽しくなかったような気がします。

 

私があまりにも練習していないので、レッスン中はいつも機嫌が悪い感じでしたし、呆れられていました。

 

私が悪いのですが、しかし今よく考えてみると。

 

おとなしい子供でしたのでレッスン中は先生のいうことをよく聞いていたと思いますが、いかんせん5歳です。

先生のいうことがわかっていたかどうか、疑問です。

 

「次の曲を練習してきてね。」

と言われても、どうやって練習して良いか分からず、ただ鍵盤を闇雲に叩いていただけのような・・・。

 

 

当然弾けるようにはならず、自分としても面白くもなく、無意味に1週間が過ぎ、また先生に深いため息をつかれる、の繰り返し。

(姉も習っていましたが、こちらは母の手が行き届き、つきっきりで練習を見ていたのでぐんぐん上達していきました。)

 

 

何人か先生が変わりましたが、同じような感じで、怖い先生、優しい先生、食べ物を頬張りながら教える先生・・・などなど。

 

 

乱暴にこれまでの先生が「悪い」(私にとって、です)とするなら。

 

 

次の先生が・・・

 

 

バイオリンを習うようになってついた先生が「目から鱗!」くらいに違いました。

 

めちゃくちゃ分かりやすい!!!!🤩

 

どうやったら良いのか、何を練習したら良いのか、ポイントは何か、全てはっきり教えてくれました。

 

ていうか、曲を弾くための重要事項を漏らさず事前に準備されてる感じ。

 

だからサクサク進むし、ちょっと練習をサボってレッスンに行くとお見通しで

 

「ははは、練習してないね〜、じゃ今日はここまで!」

 

と、さっさとレッスンを切り上げます。10分ぐらいしか経ってないのに、です。

 

 

(今までの先生だったら決められた30分を義務のように引き伸ばし、意味のないレッスンをしていたのに・・・。

 その間、椅子に座ってノロノロと弾く私にはまるで針のむしろ😰)

 

 

そのバイオリンの先生はこれ以上やっても効果がない、と判断すると潔くレッスン終了!

 

 

これ、実はものすごく厳しくて、これをやられた日にゃ悲しくて。

 

トボトボと家路につきながら

「今度はもっとちゃんと練習しなきゃ・・😢」という気持ちにさせてくれました。

 

生徒にとって何が大事なことなのか、ちゃんとわかってされていたことだったのですね。

 

また、私もちゃんと準備して十分な練習がされていた時のレッスンの時間の経つのが早いこと!

あっという間に30分(当時のレッスン時間)が経っていました。

充実感、達成感のあるレッスンでした。

 

この先生は紛れもなく良い先生でした。

 

それが証拠に、遠方の県外からも一人でレッスンに通っていた生徒さんが何人もいて、

中には車で通いやすいように高速道路入り口に近いところの家に引っ越した、という噂も・・・。

 

そしてどの生徒さんもいわゆる「弾けない」子が一人もいませんでした。

 

 

私はこの先生についたのが幸いし、幼少期から始めないと難しいと言われるバイオリンで芸術(音楽)大学合格するまでになりました。

 

 

 

大事なのはここからですが。

 

ではどんな先生が良い先生か、ということですが。

 

初めに書いたように、厳密には良い、悪いでは語れないのですが。

 

ざっくり言うと

 

「バイオリンの弾き方が明らかにわかっていて、それを的確に伝えられる先生」

 

ではないでしょうか。

 

でもこれは、生徒さん側からみると分からないのです。

 

 

例えば、すごく演奏が上手な先生がいて、その先生につくと同じように弾けるようになるかというとそんなことはなかったりします。

 

スポーツなどでいう「名選手が名コーチではない」のと同じです。

 

すでに素晴らしく演奏できる人がつく分には良いかもしれませんが、まだまだ学習途中の方にはお勧めしません。

 

 

一つの目安にと、発表会などをご覧になる方がいらっしゃると思いますが、

そんな時はすごく上手な生徒さんに目がいくかもしれません。

 

でも逆です。

 

一番弾けてない方がどれくらいのレベルかをチェックしてください。

 

上手な生徒さん、元々才能のある生徒さん、と言うのはどこのお教室にも何人か存在しています。

発表会では見かけ上手に弾けているのは実力の判定が難しいです。

 

 

ある本には

「石にでもバイオリンを弾かせられるようになる」という記述がしてありました。

(「サルにでも」でもいいんじゃないか?🤔)

 

 

あとは相性の合う、「この先生、なんか好き!」という感覚でも良いと思います。

 

厳しさの中に優しさのある、優しさの中に厳しさがある・・・でも良いのですが、

私が「良いな・・・。」と感じたのはそんな先生でした。

時々、グサっと刺さるご指摘も受けたりしますが、私のために言って下さってる、と後からわかりました。

 

 

本当に習う側からはむずかしい問題です・・・。

 

 

最後に手前味噌ですが。

 

先日、25年前に故郷で教えていた生徒さん(今では二人のお子さんのお母様)が

「またバイオリンを習い始めました」と連絡をくれました。

 

そして

 

「あの頃は練習しない生徒でごめんなさい・・・。でも先生のおかげで今の先生に基礎的なことを治されることはありません。」と。

 

本当に結果が出るのは長い時間が経ってから。

 

私は自分がやってきたことに間違いはなかったと、ほっとしました。

 

私のレッスンを巣立った方はプロになったり、職場のイベントで弾いてくれたり、オーケストラで楽しまれたり、

外国から子供さんを連れてレッスンに来てくれたりしてくれます。

 

嬉しいことです。

 

私自身も良い先生についたおかげでいまだに楽しみながらバイオリンと関わっています。

 

今は亡き先生に感謝・・・の日々です。

 

東京国立近代美術館で開催中のトリオ展に行ってきました。

 

絵から感じるエネルギーがすごくて・・・。

 

画家さんってすごいね・・・。