ドッペル以降から陥る罠。

シェリーです^^

 

バイオリン中級者、特に鈴木教本4巻のバッハの二つのバイオリンのための協奏曲(以下ドッペル)以降から陥る伸び悩みについて解説します。

以下の順番です。

  • どんな人が陥りやすいか?
  • その原因
  • 対処の仕方

🎻どんな人が陥りやすい?


一般的に鈴木教本の3巻くらいでポジション移動を学習することが多いと思いますが、

まさにポジション移動の正しい感覚をつかめていない人が苦労するようです。

 

 

特に耳が良くて耳コピが得意な人ほどそうなりがちです。

また、音楽的に優れている方も悩まれる方が多いです。

 

他には練習時間があまり取れない人、練習時間を取らない人

 

新しいことをするのが苦手な人

 

当てはまる方、いらっしゃいますか?^^

 

 

 

🎻原因


大きな原因は、ドッペルが非常に緻密に計算されていて、音の動きが複雑だから、といえます。

前に書いたブログでも言いましたが、二つのバイオリンが調和した響きを作るため、音の選択が単旋律の普通のメロディーと違うものになります。

 

音の跳躍、リズムの変化などが多く、覚えにくいので耳コピでなんとかなる域ではないです。

また、すごく耳が良く、記憶力に優れた方でなんとかなったとしても、この曲でマスターしなければならないテクニックが身につかないので、おすすめできません。

 

音の動きが複雑なのでポジション移動も頻繁です。

 

それまで第1ポジションで弾けていた曲が、セカンド、サードポジション以上になると指と音の一致が違って

 

「わけわからん!!😂」

・・・ってなるのでは?と。

 

 

 

🎻対処の仕方


ここでつまづく人は、練習方法を変える必要があります。

特に今までのやり方でうまくいっていた人も練習の仕方を見直す必要があります。

 

ここまでに、

 

  • 左手の型がマスターできている。
  • 音階(特に短音階)が理解できている。
  • 右手の移弦が正しく行えるか。
  • ポジション移動が正しく行える。
  • テンポ、リズムが正しくとれる。

大体以上のようなことが、できていれば、あとはちょっとしたコツを知って淡々と練習していけば時間と共に自然と弾けていきます。

 

コツとしては、譜面の見方などがあります。

  • 一拍を一単位としてまとめて視界に入れて読み、拍を刻んで弾いていく。
  • ポジション移動の箇所を把握しておく。
  • 旋律的短音階の特徴である第6音、第7音の音程の変化をつかんでおく。(音階練習により容易になります)

これらのことを先生によっては説明がなく、感覚で掴まなくてはならないのですが、これが難易度を高くしています。

 

(私は生徒さんがドッペルに入った時、これらをはじめから説明するわけではありません。この曲に入るまでにできるだけハードルが低くなるように基礎を固めておき、あとは生徒さんがこれらのことに気づくようにしておきます。)

 

以上は学習真っ最中の方にはちょっとわかりにくいかもしれませんが、前にも書いた通り、

 

  • ゆっくり、丁寧な練習
  • 一曲全部を練習するのでなく、4小節、8小節単位など短く区切って計画的に練習する
  • ポジション移動の箇所を把握しておく

などです。

こちらの記事もどうぞ!⇨ドッペルコンチェルト攻略法

 

今までの練習方法で、進まないなぁ・・・と思う方はぜひやり方を見直してみてください。

 

 

東京ステーションギャラリーの「フォロン展」

いってまいりました。

 

綺麗な色彩に、強いメッセージ。

 

東京駅内部を生かした会場の作りも面白かったです。

 

 

 

 

 

 

 

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