ひろせひさこ
🍀プロフィール🍀
三重県出身。神奈川県川崎市在住。
5歳からピアノ、11歳からバイオリンをはじめる
愛知県立芸術大学音楽学部音楽科器楽専攻(弦)卒業
若林正伸、中村桃子、岡山芳子各氏に師事。
ライナー・キュッヒル、藤原浜雄、原田幸一郎各氏の公開レッスン受講。
音楽指導歴35年。
中学校、高等学校の非常勤音楽講師時代、バイオリン講師修行時代を含め、累計700人以上の子供たち、生徒さんたちと関わる。
幼児から大人までしっかりとした基礎の指導に定評がある。
特に、小学校高学年以降からバイオリンをはじめるレイトスターターの指導が得意。
他の先生から受け継いだ生徒さんたちからも、「わかりやすく、つまずくことなくスムーズに上達する」と好評を得ている。
ピアノ伴奏を取り入れ、和声の進行も感じられる楽しいレッスンを心がけている。
コンクール入賞者、音大進学者も輩出。
弦楽四重奏でNHKFMラジオ出演、セントラル愛知交響楽団エキストラ奏者参加、
アルゼンチンタンゴバンド「タンゴアモーレス」ヴィオリン奏者参加、
連弾ピアノとの音楽ユニットコンサート、
その他クラシック、ポップス、タンゴ、ジャズなどジャンルを問わないフリー奏者として数々の演奏活動を行う。
🍀 ストーリー🍀
音楽を始めたきっかけ
「文化や教養が大切」と考える母の元、年子の姉と5歳頃ピアノを習いはじめました。
母からの期待を一身に受け、厳しい練習指導でめきめき上達する優秀な姉。
反対にその陰に隠れて、全く練習をしない私でした。
劣等感のかたまり
楽譜の読み方がわからず、レッスンの時は先に姉が弾いていた曲を聞き覚えで適当に弾き
先生にあきれられたり叱られたりするうち、子供心に劣等感を抱くようになりました。
ですが、レッスンや練習は嫌いでも自分で作ったメロディーなどをピアノで弾いて音で遊ぶことは大好きでした。
当時のピアノの先生は女性が多く、結婚、出産、引越しなどで何回も先生が変わりました。
先生が変わっても相変わらず練習嫌いでしたが、三人目の先生が初めて私の良さを認めて誉めてくださり
劣等感のかたまりだった私が少しずつ練習をするようになりました。
バイオリンとの出会い
小学校3年生の時。
池田理代子の漫画「オルフェウスの窓」を読み、バイオリンに興味を持ちました。
母に「習わせて!」とねだりましたが
「ピアノも練習しないのにバイオリンなんて無理!」
「バイオリンは良家のお嬢様が習う楽器!」と許してもらえませんでした。
その後、あきらめずに頼み続け、小学6年生になる直前、とうとうバイオリンを習い始める事になります。
実は母は陰ながらずっと良い先生を探してくれていたようです。
そのバイオリンの先生はコンクール優勝者や東京芸術大学合格者を何人も出す地元では有名な先生。
それまでのピアノの先生方にはなかった、わかりやすくユーモアに富んだ指導だったので練習が楽しく
長時間練習も苦になりませんでした。
バイオリン独特の音色や奏法に魅せられ、私より先に習っていた人を追い抜くほど早い進度で上達していきました。
この経験から、どんな先生につくか、先生の指導力、人間的な魅力が生徒にとって大きな意味を持つということを
身をもって体験しました。
そして何より弾く人を虜にするバイオリンの魅力にどっぷりはまっていきました。
音楽大学受験?
小6の終わり頃には先生に「音楽大学に行くの?」と問われて、音楽大学がどういうものかもわからない私は
隣にいた母に耳打ちされた通り「行けたら行きたい。」と答えました(笑)
とはいえ、音楽の道に進むと決めたわけでなく、中学は運動部(テニス、のちに卓球部に転部)に所属し
高校は普通科に進学。クラブ活動(放送部)やバンド活動(キーボード担当)アマチュアオーケストラ参加など
学校の成績が落ちないことを母との条件にやりたいことを自由にやり、楽しい時間を過ごしました。
一方、先生の勧めで音楽大学進学も視野に入れ、一旦やめていたピアノ(副科として受験に必要)も再開
毎週末には遠方のソルフェージュクラスにも通い始めました。
愛知県立芸術大学音楽科へ
楽しくやりたい事(バイオリンもその中のひとつ)をなんでもやっていたので勉強の成績は悪くはないものの
それほど身が入らず進路を決める際には自然と大好きな音楽一択になっていました。
音楽(芸術)大学は普通の大学に比べ学費が高額です。
私は三人姉妹の次女で姉は自宅から通える国立大学に進学していました。
妹もいますし、家の経済事情では私にだけ高額な学費をかけるわけにはいきません。
幸い、自宅から通える範囲に公立の愛知県立芸術大学(通称、県芸)がありました。
私立の音大も受けて合格しましたが辞退し、必死の覚悟で猛練習して県芸受験に臨みました。
結果、県芸に合格。
キャンパスライフは音楽学部だけでなく美術学部の学生も交え、良い仲間たちと楽しい学生時代でした。
本業のバイオリンは、それまでについていた先生と大学の先生の二人についていたので課題が多く
さらに片道2時間の通学時間で疲弊していました。
在学中、同級生もしていたように楽器店でバイオリンを教えるアルバイトを始めましたが
それを知った元の先生から「いい加減な気持ちで教えるな!」と叱責され(決していい加減な気持ちではなかったのですが)
泣く泣く楽器店のバイトを辞めました。
ですが、その先生のはからいで、合奏や発表会、レッスン代行のお手伝いをしながら100名以上の生徒さんと関わり、
バイオリン指導法を学びました。
結果的に、この時の先生からの叱責は常に自分の中の心の緩みを正してくれています。
この経験のおかげで効率的でシンプルな現在の私の指導法を確立し、教育についてのマインドも得る事ができました。
今は先生に感謝しています。
社会人になって・・・
卒業後、中学校や高等学校の臨時音楽科講師として働き始め、吹奏楽部の顧問となり
管楽器の知識やアンサンブル指導を経験しました。
また、プロのオーケストラのエキストラ奏者、アルゼンチンタンゴバンドや弦楽四重奏でのNHK FMラジオ出演など
多くの演奏活動を行いました。
公立の中学校の先生として教育の現場を体験するうち、様々な家庭環境からなる数十名の子供たちを一斉にみる
学校教育は自分には向いていないと感じ「家庭を持ち自分の子供をしっかり育てよう。」と決意し結婚。
二人の子をもうけました。
自分が育ってきた家庭環境は決して悪くはないものの、我慢が美徳とされるとても厳しいものと感じていました。
昭和時代ですから無理もありませんね(笑)
もっと良い環境にできるはず、と明るく平和な家庭を作る努力をした結果、周囲の協力も得て
幸福度の高い子育てや家庭環境を作ることができたと思います。
レイトスターターでは無理?
一方、オーケストラなどの仕事では、自分の演奏を不安定に感じ、
レイトスターターで基礎ができていないのが原因かと自信をなくして苦しみはじめました。
演奏前には「弓を1センチも動かすことができないかも?」と思うほど恐怖に怯えたり
実際に体調不良で本番中に舞台を降りる経験もしました。
苦しくて、わらをもすがる思いで手当たり次第に独学で学びなおし、本を読みあさったり
この人!と思うバイオリニストを出待ちしてはアドバイスを受けたり(ちょっとコワい人ですよね・・)
大学時代の先生のレッスンを受け直したり・・・そうしているうちに10年以上もの長い時間をかけて目が覚め
レイトスタートや留学経験の有無などが問題ではなく「全ては自分自身の中に答えがある。」と知りました。
これらの悩みから解放されたことで、それまでなんとなく無意識に弾いてきたバイオリンを
「どうやって弾いているのか?」言葉にしてわかりやすく説明することができるようになりました。
上手に演奏する人でも、その方法を誰にでもわかるように伝えられる先生は希少です。
自分はかつての私のように「苦しんで」バイオリンを弾いている人達に道筋を示し
これからはじめる人達には「難しい」と言われるバイオリンをできるだけ簡単に弾ける方法を伝えよう!と決意しました。
生徒さんに喜ばれて・・・。
大手音楽教室や自宅で生徒さんを教えるようになり
「読めなかった楽譜を読んで弾けるようにようになった!」
「他の習い事よりバイオリンレッスンが一番楽しい!」
「基礎がわかりやすい。」
「他の先生のところではつまづいていた曲が弾けるようになった!」
など、好評を得ています。
幼児さんや遅くからはじめた小中学生さんなどが、大学進学や就職までやめず長くレッスンに通ってくれます。
中学受験が終わったその足で発表会に参加してくれる子もいました。
レッスン卒業後も、大学や市民オーケストラで活躍、就職先のイベントで演奏、バンド活動など
バイオリンや音楽を楽しみ続ける方が多数いらっしゃいます。
コンクール入賞や音楽(芸術)大学進学、プロ奏者になった方も。
レッスン卒業生は、愛知県立芸大、名古屋音大、そして音楽関係だけでなく
バイオリンで培った努力を継続する力や能力を生かして
東工大、慶應義塾大、一橋大、名古屋大、三重大(医学部)、立命館大など難関大学に進学、大手企業にも就職されています。
大人初心者にはわかりやすく、弾きたい曲が弾ける実力をつけるレッスンを行っています。
「思ったより早く自分の弾きたい曲が弾けるようになった!」と嬉しいご意見をいただいたり
子供の頃に挫折し、大人になってきちんと基礎を学び直したい方にも好評を得ています。
アンサンブル指導も取り入れ、楽しみながら個性を潰さない協調性を養うことを実践しています。
「バイオリンは難しい」と言われていますが、本当はとてもシンプルで、幸福度を高めることができる素晴らしい楽器です。
それを多くの人に知ってもらい、アンサンブルなどを通し、一人一人の個性を認め合う平和で楽しい世界を広げるお手伝いができたら、と思っています。
🍀 🍀 🍀 🍀 🍀
良い指導と音楽の環境、毎日の練習、何よりも「バイオリンが、音楽が好き」という気持ちが原動力になります。
幸せになるために、自分の感性を大切に。
私が音楽好きになったのは幼い頃。音の原風景。
澄み切った川のせせらぎの音。
石畳を歩く女性のコツコツと響くヒールの音。
夏の早朝の蝉や鳩の鳴き声。
夕立の雨の音。
台風の前の風の音。
全てをかき消す雪の音・・・。
見えない、聴こえないものまでも感じる心がその人の世界を作り出します。
バイオリンを弾く人が幸せになる・・・そのお手伝いをさせていただけたら嬉しいです。
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